迷わないポスターデザインのコツ【写真(カクハン図版)の扱い】

迷わないデザインのコツデザイン

ポスター制作の際、

「この写真、もっと大きい方がいいのかな…」
「変形でトリミングした方が面白いかな…」
「この写真はどうやって扱うのが効果的なんだろう…」

こんな風に悩むことがありませんか?

デザインにおいていろんな可能性を検討するのは大切なことです。

しかし、いろいろ試した結果どれがいいのかわからなくなって迷走してしまう…

なんてこともよくありますよね。

そんな迷いをなくすコツを、今回は写真(カクハン図版)の扱い方に関して

  • 大きさ
  • 並べ方
  • その他(余白、裁ち落とし、トリミング)

の項目でご紹介します。

細かいコツは後述しますが、デザインの迷いをなくすために必要なのは、一言でいうと

デザイン要素に根拠を持つ

ということです。

迷ってしまうのは各デザインの効果が言語化できていないからです。

「曲線でトリミングした方が柔らかい印象に合ってる!」
「落ち着いた印象を与えるために余白多めにしよう。」

このように一つひとつの要素に根拠を持っていれば、迷いはなくなる、はず…です。(現実は甘くない)

正直デザインは奥が深すぎるので、そう簡単にはいきません。

しかし根拠を持っていれば、明らかに違う方向性を検討することはなくなるし説得力も生まれます。

ポスター制作をする方はご一読の価値ありかと思います。

写真(カクハン図版)の大きさを決める根拠

作例-01
写真を大きく使う例
作例-02
写真を小さめに使う例

写真を大きく使う時は、次のような根拠が考えられます。

  • 写真魅せたい
  • 写真目を引きたい

美しい風景を伝えたい時、美味しそうな料理をアピールしたい時などに、写真は大きく使うといいですね。

写真を小さめに使う時は、次のような根拠が考えられます。

  • 文字情報が多い

ポスターに記載する情報が多い場合は、写真の大きさはほどほどに、文字情報のスペースをしっかり確保するようにしましょう。

写真(カクハン図版)の並べ方の効果

作例2-01
写真を同じ大きさで使う例
作例2-02
写真をちがう大きさで使う例

写真が複数ある場合は、それらの関係性(並列、対比、優劣)を考えると適切な大きさや位置が決められます。

並べ方、というよりは「相対的な大きさの決め方」という方が適切かもしれません。

同じ大きさで配置する場合、次のような根拠が考えられます。

  • 優劣をつけたくない(並列
  • 対比関係を表したい

 ちがう大きさで配置する場合、次の通り。

  • 特定の写真を強調したい
  • メリハリをはっきりつけたい

配置という意味での並べ方のパターンは、下記の通り(ご参考までに)。

カクハン図版の大きさレイアウト例

その他(余白、裁ち落とし、トリミング)の効果

その他、写真(カクハン図版)に関連するコツとして、余白・裁ち落とし・トリミングについて。

余白(ホワイトスペース)を生かす場合は、次の通り。

  • 文字をしっかり読ませたい
  • シンプルすっきりなイメージにしたい
  • 真面目な印象にしたい

裁ち落とし(紙面の端まで配置)する場合は、次の通り。

  • ダイナミックな印象にしたい
  • 広がり勢いを感じさせたい

写真をトリミングする場合は、次の通り。

  • 特定の図版を強調したい
  • リズムを生みたい
  • 楽しい・賑やか・親しみやすい印象にしたい

まとめ:デザイン要素に根拠を持つことで迷いをなくす!

今回は写真(カクハン図版)の扱い方に関して、

  • 大きさ
  • 並べ方
  • その他(余白、裁ち落とし、トリミング)

という項目で、デザインの迷いをなくすコツをご紹介しました。

少しでもお役に立てれば幸いです。

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